天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
(こいつは…)
リンネは、神流を観察しながら、その狂気に感嘆した。
リンネの髪が、もとのさらさらした黒髪に戻った。長い髪が、下へ流れる間に、
自由になった神流は、勢い良く飛び掛かった。
リンネの白い乳房に、神流は爪を突き立てた。
「あははっ!偉そうにしやがって!あたしを舐めるからだ!」
神流は、突き刺した爪をねじ込んでいく。
「あんたの名は?」
リンネは、爪で乳房をえぐられながら、神流にきいた。
「死ぬやつに、教える名前なんてない!」
楽しそうに、腕を回転させ、神流は嬉しそうに笑った。
「そうか…。だったら、なぜ安定者になった?」
「はあ〜?」
神流は、リンネに顔を近づけ、
「たくさん殺せるからに、決まってるだろ」
「そうか…」
リンネは、目をつぶり…やがて、にやりと笑った。
その笑みに、神流の全身に震えが走った。
「だったら…」
リンネは右手で、神流の右手を掴んだ。
「人間でいる必要は、ないわね」
神流の手は、リンネの胸から引き抜かれた。
不思議なことに、リンネの乳房には、傷一つついていない。
「それに…。あなたはもう…」
突然、リンネの両目がフラッシュし、神流の視界を奪った。
思わず後退った神流の体に、再び蛇になった髪から放たれた数万の火の玉が、一斉に放たれた。
「人間じゃないわ」
炎の波状攻撃に、さすがの神流も、その場で崩れ落ちた。
「なんて…丈夫な体…」
足元で横たわる神流。
意識を失っているが…体には怪我はない。
リンネは、しばらく神流の体から目を離さなかった。
(さっきのやつの暴走とは、違う…こいつは、人間と呼べるのか…)
その姿は人間よりも、確実に魔物に近かった。
「それに、このカードは…」
ブラックカード。一般の人間が持つカードと違い、無限にポイントを消費できる…つまり、無限の魔力を有するようになる…安定者専用カード。
しかし、それだけはないようだ。
先程の正志の変化時の…カードの変貌。
「魔王なら、何かご存知かもしれない」
リンネは、ブラックカードをかんざしのように、髪にはさんだ。
リンネは、神流を観察しながら、その狂気に感嘆した。
リンネの髪が、もとのさらさらした黒髪に戻った。長い髪が、下へ流れる間に、
自由になった神流は、勢い良く飛び掛かった。
リンネの白い乳房に、神流は爪を突き立てた。
「あははっ!偉そうにしやがって!あたしを舐めるからだ!」
神流は、突き刺した爪をねじ込んでいく。
「あんたの名は?」
リンネは、爪で乳房をえぐられながら、神流にきいた。
「死ぬやつに、教える名前なんてない!」
楽しそうに、腕を回転させ、神流は嬉しそうに笑った。
「そうか…。だったら、なぜ安定者になった?」
「はあ〜?」
神流は、リンネに顔を近づけ、
「たくさん殺せるからに、決まってるだろ」
「そうか…」
リンネは、目をつぶり…やがて、にやりと笑った。
その笑みに、神流の全身に震えが走った。
「だったら…」
リンネは右手で、神流の右手を掴んだ。
「人間でいる必要は、ないわね」
神流の手は、リンネの胸から引き抜かれた。
不思議なことに、リンネの乳房には、傷一つついていない。
「それに…。あなたはもう…」
突然、リンネの両目がフラッシュし、神流の視界を奪った。
思わず後退った神流の体に、再び蛇になった髪から放たれた数万の火の玉が、一斉に放たれた。
「人間じゃないわ」
炎の波状攻撃に、さすがの神流も、その場で崩れ落ちた。
「なんて…丈夫な体…」
足元で横たわる神流。
意識を失っているが…体には怪我はない。
リンネは、しばらく神流の体から目を離さなかった。
(さっきのやつの暴走とは、違う…こいつは、人間と呼べるのか…)
その姿は人間よりも、確実に魔物に近かった。
「それに、このカードは…」
ブラックカード。一般の人間が持つカードと違い、無限にポイントを消費できる…つまり、無限の魔力を有するようになる…安定者専用カード。
しかし、それだけはないようだ。
先程の正志の変化時の…カードの変貌。
「魔王なら、何かご存知かもしれない」
リンネは、ブラックカードをかんざしのように、髪にはさんだ。