天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
僕は気を探ったが、あまりに遠いのと、場所を確定できない為、その気を放つ者が、アルテミアとは断定できなかった。


(アルテミア…)

僕は、拳を握り締めた。

僕の手に、まだ…アルテミアを貫いた感覚が残っていた。

そう…。

今…会っても、僕らは戦うだけだ。

(まだ…僕には、彼女と向き合うすべがない)

僕は思い切り、もう一度拳を握り締めた。

ただ無意味に強くなった自分が、許せないかのように。




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