天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
ドリルのように、回転するドラゴンキラーが、

複数のゴブリンを巻き込み、切り刻み、

後ろにいたゴーレムの胸にも、風穴を開けた。

(ポイント、ゲット)

次の技に入ろうとするサーシャの全身に、悪寒が走った。

反射的に、後ろに飛び、
間合いを取る。


「今の技…。確か、我が姫の技だったはず…」

サーシャは、穴を開けたゴーレムの後ろを睨んだ。

「誰だ!」

「まあ…威力は、比べものにならんがな」

ゴーレムが一瞬にして、

何かに切り刻まれ、塵と化す。

そして、姿を現したものは…。

巨大な蝙蝠の羽で身をくるんだ…

邪悪な塊そのものだった。


「サーシャ!」

数人の隊員が、サーシャのそばにやってきた。

「気を付けて…」

サーシャの言葉が、終わる前に、

邪悪の塊の眼光が、サーシャ達を照らした。
< 58 / 1,566 >

この作品をシェア

pagetop