天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「召還!」

轟は、鎧のベルトに挟んだカードに触れた。

ポイントを消費されると同時に、後ろの空間が裂け、巨大な機械の鳥が現れる。

「装着!ウイング・アーマー!」

鳥の足と頭が、轟の背中から、絡み着き、

鉄の翼をはやした格好になる。

ウイング・アーマーは、他の隊員達も装着する。

「行くぞ!」

轟達…ブラックサイレンスが、天を駈ける。

無数のドラゴンの群が、雄叫びを上げ、口から雷や炎を放つ。

ドラゴンキラーが、炎を切り裂き、

「馬鹿目」

放たれたすべての雷が、空中で両手を広げた轟の黄金の鎧に、吸い込まれる。

「この鎧は、お前達の首筋の鱗…逆鱗を集めて作ったもの」

雷を吸収してか、、鎧は怪しく光る。

「逆鱗に触れる…とは、こういうことだ」

轟の巨大なドラゴンキラーは、もう槍に近かった。

「サンダークラッシュ!」

吸収したすべての雷が、ドラゴンキラーの切っ先に凝縮され、放たれる。

先程とは、比べものにならないくらいの輝きが、空を覆った。

光が爆発したのだ。

傷だらけになり、大量のドラゴンが、

ゴブリンの大群の上に、落ちていく。
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