天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
見送った後、そのまま…眠りについた僕に、誰かがそっと枯れ葉をかけてくれた。

「ったく…」

ティフィンである。

ティフィンは両手を組み、疲れたように眠る僕を、見下ろした。

「いい子だったのに…」

明菜が、消えた方を見つめ、ため息をついた。

「それにしても…アルテミアって…確か…魔王ライの娘だろ…。やっかいな女を、好きになりやがって」

ちらっと僕の寝顔を見…ティフィンは僕の隣で、横になった。

「もっと回りを見ろってんだ…。いっぱいいるぞ…いい女が…」

目をつぶる前に、もう一度、横の僕を見、舌を出すと、

ティフィンは寄り添うように、眠りについた。


休める時に、休まないと……戦いは、まだ終わってはいないのだから……。



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