天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「魔神達は、彼…赤星浩一をターゲットとして、ロストアイランドに集まっているようだ…。そこで、彼には、この地にて、魔神を引き付けてもらう…囮となってもらう」
「しかし、司令代行…。魔神は、我々でも何とかなりますが…魔王を倒すだけの戦力が、あるとは…言えません」
西園寺と、地球儀を挟んで対峙する位置にいる軍人が立ち上がり、西園寺に進言した。
「そうだ。そうだ」
何人かが頷いた。
その声に、再び周りは騒めく。
「魔王と戦うのは、我々ではない!」
西園寺は、周りの騒めきを切り裂くように、叫んだ。
「では、誰ですか?」
先程進言した軍人が、きいた。
西園寺は、その軍人を見据え、
「大佐の疑問は、もっともです。魔王と戦うのは……彼の娘!アルテミア!」
「アルテミア!」
大佐は、絶句した。
「司令代行!アルテミアは、現在、魔王軍の敵ではありますが……最近の報告では、我々の敵でもある可能性が、高い」
西園寺の左前に座っていた女が立ち上がり、西園寺を見た。
西園寺は、苦笑し…
「確かに、情報局長の言う通り…今の彼女は、我々の味方ではないかもしれない!しかし…彼女の最大の目的は、魔王を殺すこと!それに、異論はないはずだ」
西園寺の脳裏に、アルテミアの姿が浮かぶ。
「我々が、魔界に総攻撃をかければ、彼女は必ず来る!その時、我々は彼女を攻撃をせず…道を開けるのだ!魔王や、もし騎士団長がいても、彼女が始末してくれる」
西園寺は、周りを見回し、
「準備が整い次第、全軍で魔界に攻撃をかける!いつまでも、我々は受身ではない!人の…人の力を、やつらに、見せ付けてやるのだ!」
西園寺は叫びながら、心で笑っていた。
懐には、ブラックカードを忍ばせ……西園寺は、魔法を発動していた。
催眠である。
ここにいる誰よりも、強いレベルで、絶対的な命令を。
指令室内にいた全員が、立ち上がり、敬礼した。
西園寺も敬礼した。真剣な表情で。
だが、しかし、
心の中は、ほくそ笑んでいた。
(こんな世界で、時間をかけている場合ではない!俺は、クラークとは違う!滅びる運命なら、早い方がいい)
「しかし、司令代行…。魔神は、我々でも何とかなりますが…魔王を倒すだけの戦力が、あるとは…言えません」
西園寺と、地球儀を挟んで対峙する位置にいる軍人が立ち上がり、西園寺に進言した。
「そうだ。そうだ」
何人かが頷いた。
その声に、再び周りは騒めく。
「魔王と戦うのは、我々ではない!」
西園寺は、周りの騒めきを切り裂くように、叫んだ。
「では、誰ですか?」
先程進言した軍人が、きいた。
西園寺は、その軍人を見据え、
「大佐の疑問は、もっともです。魔王と戦うのは……彼の娘!アルテミア!」
「アルテミア!」
大佐は、絶句した。
「司令代行!アルテミアは、現在、魔王軍の敵ではありますが……最近の報告では、我々の敵でもある可能性が、高い」
西園寺の左前に座っていた女が立ち上がり、西園寺を見た。
西園寺は、苦笑し…
「確かに、情報局長の言う通り…今の彼女は、我々の味方ではないかもしれない!しかし…彼女の最大の目的は、魔王を殺すこと!それに、異論はないはずだ」
西園寺の脳裏に、アルテミアの姿が浮かぶ。
「我々が、魔界に総攻撃をかければ、彼女は必ず来る!その時、我々は彼女を攻撃をせず…道を開けるのだ!魔王や、もし騎士団長がいても、彼女が始末してくれる」
西園寺は、周りを見回し、
「準備が整い次第、全軍で魔界に攻撃をかける!いつまでも、我々は受身ではない!人の…人の力を、やつらに、見せ付けてやるのだ!」
西園寺は叫びながら、心で笑っていた。
懐には、ブラックカードを忍ばせ……西園寺は、魔法を発動していた。
催眠である。
ここにいる誰よりも、強いレベルで、絶対的な命令を。
指令室内にいた全員が、立ち上がり、敬礼した。
西園寺も敬礼した。真剣な表情で。
だが、しかし、
心の中は、ほくそ笑んでいた。
(こんな世界で、時間をかけている場合ではない!俺は、クラークとは違う!滅びる運命なら、早い方がいい)