天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
僕の全身に鳥肌が、立った。


気配はないのに、殺気で溢れかえっている。


「この地に、命ある者が入れば…忽ちに、殺されるわ。生きてはいけない土地だから…」

僕は、ライトニングソードを握り締めた。

「赤星!覚悟はいい?ここから、城までの数10キロは、死んだ魔物の巣よ!休む場所もない!だけど、魔王と戦う力を残しておかないと、いけない」


「みたいだな…」

僕は大きく深呼吸した。


いつのまにか、城まで数万…いや、わからない程の骸骨の群れが、歩く隙間もないくらいに、僕の前にいた。


「無双より…ひどいな」

僕は、ライトニングソードをバスターモードに変えた。

「いくぞ!すべて凪ぎ払ってやる」


僕が一歩前に出るのと、骸骨の群れが襲いかかってくるのは、同時だった。

「傷や、ある程度の疲れなら、あたしがとってやるから!」

ティフィンは、僕のTシャツの中に、潜り込んだ。

洋々な形をした骸骨が、一気に雪崩のように、押し寄せてくる。

「いくぞ!」

バスターモードの引き金を、数回引いた。

光のドリルが、骸骨の群れに一瞬の道を作る。

その道を目がけて、僕はライトニングソードに戻すと、刀身に雷を纏ったまま、突入した。


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