天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「ああ…うざい…」

欠伸をしながら、美女は…ゴブリンの顔面に裏拳を叩き込んだ。

その瞬間、

ゴブリンは、吹っ飛び……空中で破裂した。

(ポイント、ゲット!15ポイント)

どこからか声がした。

「しけてるなあ…」

美女は胸元から、カードを取り出すと、ため息をついた。

どうやら、声はカードからしたようだ。


「やっぱり…一度死んだら、ポイント・ゼロになるのか…」

美女はカードを団扇にしながら、顔をしかめた。

「あのお…」

僕は、未だに状況が理解できず、

恐る恐る美女に、声をかけた。

「あっ!忘れてた」

美女は、ピアスを触った。

そう…

僕の声は、ピアスから発していた。

「あたしが、実体化しているときは、あんたはここ」

美女は、ピアスを指で弾いた。

「な、な、どういうことですか…」

「説明いる?」

「い、一応…」

「うざいな」

美女は、頭をかいた。

< 7 / 1,566 >

この作品をシェア

pagetop