天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
連日、ニュースは38度線陥落を伝え、
防衛ラインが、変更されたことを述べた。
日本やインド、ヨーロッパ各国は、事態を重く受け取り、勇者クラスを多数派遣し、現状を打破しょうとした。
しかし、
魔界と接していない大陸…北&南アメリカ大陸からは、一切の救援は来なかった。
魔神クラスは、その大陸にはいないし、人々が安心して暮らせる程度の魔物しかいない。
その為、世界最高のポイントを確保し、科学に近い魔法学も発展し、戦士の数も他国より桁違いに抱えていた。
「人類防衛軍本部から、戦士の派遣の打診が、何度も来ておりますが…」
木目調の長い机に肘をつき、欠伸をしながら、
大統領は、部下の報告をきいていた。
「如何致しましょうか?」
書類を閉じた部下の顔を見ずに、大統領はだるそうに手を振った。
「捨て置け。今回、我々がいったところで、ポイントが減るだけだ…何の利益もない」
大統領の後ろに掲げられた星条旗は、実世界と変わらない。
「しかし…」
何か言おうとした部下を手で制して、大統領は椅子にもたれ掛かった。
「日本や、あの辺りの辺鄙な国が、魔界になろうと…我々には関係ないことだ。この国に、何の影響もない」
防衛ラインが、変更されたことを述べた。
日本やインド、ヨーロッパ各国は、事態を重く受け取り、勇者クラスを多数派遣し、現状を打破しょうとした。
しかし、
魔界と接していない大陸…北&南アメリカ大陸からは、一切の救援は来なかった。
魔神クラスは、その大陸にはいないし、人々が安心して暮らせる程度の魔物しかいない。
その為、世界最高のポイントを確保し、科学に近い魔法学も発展し、戦士の数も他国より桁違いに抱えていた。
「人類防衛軍本部から、戦士の派遣の打診が、何度も来ておりますが…」
木目調の長い机に肘をつき、欠伸をしながら、
大統領は、部下の報告をきいていた。
「如何致しましょうか?」
書類を閉じた部下の顔を見ずに、大統領はだるそうに手を振った。
「捨て置け。今回、我々がいったところで、ポイントが減るだけだ…何の利益もない」
大統領の後ろに掲げられた星条旗は、実世界と変わらない。
「しかし…」
何か言おうとした部下を手で制して、大統領は椅子にもたれ掛かった。
「日本や、あの辺りの辺鄙な国が、魔界になろうと…我々には関係ないことだ。この国に、何の影響もない」