天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
差々
シトシト…と雨が降っていた。

赤い雨。



いや、違うな。

あの日は、雨だったけども…。

今は、違うな。

見上げた空を見つめながら…頬に涙が流れた。

それは、悲しいからではなく、

嬉しいからだ。

今の自分を悪魔というなら、そう呼べばいい。

今なら、少しはわかる。


残虐な犯罪者の気持ちが…

許されなくても、満たされている。

今の自分は…。


後悔はない。


いや、どうして…後悔なんかしなければいけないのだ。


この世界で、どうして


後悔が必要なんだ。



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