天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「沙知絵!」

神野の絶叫と、レーザーの第二波は同時だった。

レーザーは、神野の全身を貫通した。



「神野さん!」

やっとそばまで、追い付いた明菜の目の前に、全身から、血を吹き出して、倒れる神野の姿が飛び込んできた。



(馬鹿野郎…。お前がいないと…生きる意味がないだろ…)

神野の目から、涙がこぼれた。

「いやああ!」

泣き崩れる明菜に向かって、

進化した者達のレーザーが向けられた。

その瞬間、

発電所の外や中…各所で爆発が起こった。


明菜に放たれるはずだったレーザーは,発射されなかった。 

なぜなら、爆発したのは………進化した者達に付けられた義手…生体兵器だったからだ。

この武器は、沙知絵によって、開発されていた。

突然、体に移植した武器が爆発した為…各所で、断末魔の悲鳴がこだまし……静かだった発電所が、いきなり騒がしくなった。


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