新たな1歩
そう言って私を送ってくれた。

「なぁ、なんで後ろにいるの?」

誠が校門の近くになった時、言った。

「だって…。」

「バレたらやばいよなぁ…。」

「バレたら」って何!!

誠は学校の少し離れた場所の

自動販売機でジュースを買ってくれた。

「どれがいい? 降りて来て選んで!!」

私はそっと車から降りた。

「これがいい!!」

「これ?!」

誠は私が言ったジュースのボタンを押した。

「俺もこれにしようと思ったのに…。」

「んじゃぁ、2人で飲もっ!!」

冗談で言ったのに…。

「やったぁ--!!もう1個、何がいい?!」

私が指差そうとしたのに、誠はもう買っていた。

でも…。

私が指差そうとしたのと

誠が買ったジュースは一緒だった。
< 10 / 16 >

この作品をシェア

pagetop