新たな1歩
私がポケっとしていると

「早く乗れよ。」

そう言って誠は助手席を指差した。

私はジュースを持って助手席に乗った。

「おいしい~。」

私は照れているのを

ごまかすためにジュースを飲んだ。

「ちょっと、ちょ~だい♪」

小さな子どもみたいだった。

幸せな時間だった。

家に着くのが嫌でしょうがなくて

わざわざ遠回りしたのに…。

家に着いてしまった。

「着いちゃった…。」

つい独り言が…。

< 11 / 16 >

この作品をシェア

pagetop