アオゾラデイズ

苦悩。


あれから夏が来て、秋になって、
もうすぐ冬になる。

1年記念日まであと2ヶ月。
....余命宣告を受けた日まであと2ヶ月。
私は日に日に笑顔が少なくなっていった。

....いつまで生きていられるんだろ....
神様もいぢわるだよね、こんなにビクビク
させるくらいなら、いっそのことひと思いに
殺してくれたらいいのに。

ふと呟く。

『春日は、私と一緒にいて幸せなのかな....』

倒れる度に誰よりも先に駆けつけてくれて
抱き上げて保健室に走って、
毎日毎日登下校の時は自転車の後ろに乗せて
上り坂にも文句を言わずに送ってくれて、
色んな物をプレゼントしてくれて、
何より傍にずっといてくれる。

苦痛じゃないのかな....

私が春日を縛り付けているのなら
先に死んで悲しませてしまうのなら、
悲しみが少ないうちに離れた方が....

私は独りで悩んだ。

....別れよう....私から開放してあげよう....
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