アオゾラデイズ
その日の夜、俺は桜和の事で
頭がいっぱいだった。
....周りの音に気づかないくらいに。

ゴッッッ....!!

「うっ!」

突然、背後から力任せに殴られた俺は
力なく地面に倒れ込んだ。

....いってぇ....

振り向くといびつにへこみ、所々血に染まった
金属バッドを担いでいる隣の高校の不良が
ニヤニヤ笑いながら立っていた。

「よぉ、如月。お前が気付かないなんて珍しいじゃねぇか」

そう言ってまだ立てない俺の腹を踏みつける。

「うぐっ....」

「今日こそ殺してやる....!」

その言葉を合図に一斉に殴りかかってくる。
俺は痛みと怒りで理性を失った猛獣のように
反撃を始めた。
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