アオゾラデイズ
生きる意味。

家への帰り道、私は思いを巡らせていた。
でも、なにもかもを捨てたくなった。

どうせ、後1年生きても生きなくても
何も変わらない。

自暴自棄の状態だった。

横断歩道の赤く光る信号を見つめる。

『....いっそのこと....』

大通りではないとはいえ、決して車の通りが
ないわけではない。
私は生きてても意味が無いと思い、
道路に一歩一歩足を踏み出した。

パッパーーーーーーーッ!

クラクションが聞こえてきたが、
私は逃げることなく道路の真ん中で
足を止める。

『さよなら、私の人生。』

そう呟いた時だった。

「危ないっ!」

叫び声と共に腕が強く引っ張られて
歩道に倒れ込む。

『....え?』

すぐ後ろを車が通り過ぎる。

私は何が起きたのか分からず、
顔をゆっくりと上げた。
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