アオゾラデイズ
顔を上げると、私を引っ張ったらしい
1人の男の子が目に入った。
見た目は明らかにヤンキーっぽい。
モノクロの髪の毛に右の横髪が
一房だけ金色でとにかく派手。
....ていうか、この顔どこかでー....。
「おい!お前、何考えてんだ!」
怒鳴られた途端、思い出した。
『....如月 春日....?』
その男の子は、私の通っている高校の
ヤンキーだった。
「お前、俺の事知ってんのか。」
名前を呼ばれて少し大人しくなった如月君は
私の顔をまじまじと見てきた。
「....とりあえず、立て。」
そう言って私に手を差し出す。
その手の意味が分からなかった私が
首を傾げると如月君は少し乱暴に
私の手を掴んで立たせてくれた。