アオゾラデイズ
〜春日side〜

「じゃあなー」

仲間とコンビニで別れ、珍しく歩いて帰る。
歩きながら考える事といったら、
最近の俺には橘 桜和の事しかなかった。

橘 桜和は俺の想い人。
小さくて大人しくて、少し幼い可愛い顔を
した橘 桜和は、密かにモテる。

「この前も確か、告られてたよな....俺、大丈夫か....?」

橘 桜和は身長の割に胸がデカイ。
それだけで寄ってくる男共もいた。

考えるだけで胸くそ悪くなる....

1人で悶々と考えていた俺の前を
いく度となく目で追いかけた人物が通った。

....橘 桜和....

気分が悪いのか少しフラフラしている橘は
赤信号に足を踏み出し、ゆっくりと歩道の
ど真ん中で足を止めた。

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