「部活~ウチらバスケ部~番外編」 佐紀、二十歳
(7)決意
(7)決意
秋季選手権の日が、近づいてきた。
そして、そろそろ、佐紀の誕生日である。
退院してからは、突然の号泣は、
影を潜めていた。
だから、祐太のことを思い出しても、
胸の疼きは残っているものの、
そんなに苦しい気持ちにはならなかった。
佐紀はベッドに横になりながら、
去年、祐太から、
誕生日のプレゼントを貰った日の事を、
思い出していた。