「部活~ウチらバスケ部~番外編」 佐紀、二十歳
昼休み、学生食堂。
中は、学生たちで、ごった返していた。
佐紀が学食に入ると、ナッキーの声がした
「サキぃ~、こっち、こっち」
ナッキーは、遠慮が無かった。
すぐに空いたところを探して、
隣にかばんを置き、
佐紀の席も、確保してくれていた。
空きが無くても、少しの隙間があると、
「ちょっと、ソコ、詰めてよ」
そう平気で言って、席を確保した。
少々、引っ込み思案の佐紀にとっては、
頼もしい存在だった。