「部活~ウチらバスケ部~番外編」 佐紀、二十歳
佐紀は、ちょっと意地悪な目になって、
「1教科くらいねっ」
「そうだよ、1教科くらい、
えっ、あっ、その、私のヤツは、
落としたって、また来年、
取ればいいんだから」
「へぇ~、そうなんだ」
「って、そんな事も
知らなかったの?」
「単位落とすなんて、
考えても無かったんだもん」
「はい、はい、アンタはエラいっ。
サキ、優秀だもんね」
「そんなこと、ないよ。
いっぱい、いっぱい、だもん」
「またぁ、謙遜して。
まっ、お互い、
バカなことしないで、ガンバロっ」
「だねっ」