「部活~ウチらバスケ部~番外編」 佐紀、二十歳
男たちは、アイリに興味津々だった。
彼らの質問は、アイリに集中していた。
しかし、さすがアイリ、それらの質問を、
見事に受け流していた。
そんな中、ナッキーは、何とか
佐紀を売り込もうとしていた。
しかし佐紀は、
自己紹介の時の恥ずかしさで、
ずっと、下を向いていた。
すると、前に座っていた男の子が、
「あれっ、君、
どこかで見た事あるんだけど」
そう声をかけられて、顔を上げると、
以前、見た事のある顔が、そこにあった。
佐紀は、すぐに思い出した。
入学した時の、新歓祭て会った
あの軽い男子だった
“えっと、名前は、………
………忘れた”