「部活~ウチらバスケ部~番外編」 佐紀、二十歳
そこで佐紀は、追い打ちをかけた。。
「さて、いつでしょう」
「それは、えっと、あの……」
「会っているんですよね」
佐紀は、“今、コイツの頭の中は、今、
フル回転してるんだろうな”と思うと、
楽しくなってきた。
「えっとぉ……
もう、勘弁してくれよぉ」
佐紀は、ニッコリして、
「去年、新歓祭の時……」
すると男は、イスをガタッと鳴らして、
立ち上がると、佐紀を指差し、
「あっ、あ~、あの時の……」
「はい、“団子屋の” ……」
「コウジ、……
そうだ、そうだ、
あの時、会ったよね」
佐紀は、
“そういや、そんな名前だったな”
と、思いながら、
「ても、覚えてなかったでしょ」
「えっ、あっ、そんなことないよ。
うん、俺、可愛い子は、忘れないんだ」
「前も、そんな事、言ってましたよ」
「えっ、そうかぁ~?
スマン、マジ、覚えてないんだ」