「部活~ウチらバスケ部~番外編」 佐紀、二十歳
第2体育館に着くと、ちょうど休憩なのか、
女子が数人、入り口の所でたむろしていた
よく観ると、その中に、
佐紀の知った顔があった。
高校の時、合宿で世話になった理恵だった
佐紀は、理恵の前に行くと、声をかけた。
「こんにちは」
理恵が顔を上げ、佐紀を見ると、
ぱっと、明るい顔になった。
「あら、あなた」
理恵は立ち上がると、
「そっかぁ。
入学おめでとう。来たんだぁ」
「はいっ、よろしくお願いします」
佐紀は、ペコリと、頭を下げた。