黒華



「・・・、早くない?」


「・・・そんなことないですよ。」


・・・真紅さんも、早い・・・。


「可愛いな。」


・・・。


「・・・、何が、ですか?」


「姫華凛が。」


・・・。


目、腐ってるのかな。


「来るか?」


・・・。


どうせ、暇だし。


「行きます。」


カチッ


バタン


・・・、食堂?


「料理、できるか?」


・・・多分。


「前、手伝ってた、ので。」


「じゃあ、はい。」


手渡されたエプロン。


白のレース。


はぁ、ってため息をつきながらエプロンを着る。


「今日は、サラダとスクランブルエッグとコーンスープとパンだ。」


簡単そう。


・・・。



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