黒華



春野組の若頭


真紅。


"姫華凛さん、秘密ですよ?おれは、シンのクレナイだから、真紅って言うんです。"


って。


"姫華凛さん、好きです。"


って、


よく、わからない。


今までも、


今も。


「閉じ込めたい、から、これから、ここに居てください。」


って、よくわからない。


「・・・ん。」


"姫華凛さん、ちょっと、寝て下さい。"


のあとに、


"何処にも行かないでッ・・・。"


って、うっすら目を閉じる前に聞こえてきた。



なんか、懐かしい声。



苦しそうな声。


そんなこと言われたら、はい。


としか・・・。



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