黒華



「でも、茶色の髪の毛の、黒美ちゃん、見てみたい!!」


・・・、茶色、か。


「黒美ちゃん、似合うよ!!」


「・・・そう、かな。」


今度、染める。


妹達にはバレないように、お母さんがスプレーとコンタクトしてくれて。


・・・皆、知らないと思う。


真紅とお父さんとお母さん、意外。


真紅は、お世話係り、見たいな。


「黒美ちゃん、白い。消えそうで、恐いね。」


「え・・・?」


「いや、何にも。」


・・・由美、面白い。


「ねぇ、好きな人、居る?」


「いないよ。」


同世代の男の子と会ったこと、ないな。


「エヘヘ、木曜日は、真紅が、ここから、出してくれるの!!そのときに、公園に行くんだけど、そこで知り合った男の子が好きなんだぁ!!」


・・・外?


「・・・いいなぁ、」


昔から、外に行くことは禁止されてる。


皮膚が赤くなったりヒリヒリするから。


「え?なガチャ「美雪、今日は木曜日だから、行ってきてー!今は1時だから4時半までね!!」・・・はい。あ、姫華凛は・・・?」


「ごめんね、この子は外には出せないから、相馬、由美を。」


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