ランニングコース 〜君の愛のこもったLoveLetter〜1
ちがうルート 汰架矢side
俺は鈴森汰架矢。
とても珍しい名前。
あ、漢字がだよ?
だって、「たかし」に「汰架矢」って漢字なかなかいないだろ?
まぁ…いいんだけどね?
「…母さん、ランニング」
「はいはい」
母さんは少し笑って、手を振った。
今日は秋だけど…10℃だっけ?
今日からウインドブレーカーだな。
俺は半袖のTシャツの上に、ウインドブレーカーを着る。
「行ってくる」
俺は母さんの返事も聞かずに、家を飛び出した。