ランニングコース 〜君の愛のこもったLoveLetter〜1
でも、話しかけなきゃいつまでたってもこのままだし。
うーん。
俺はもう一度、杉岡高校の女子を見た。
…美人。
背はそこまで小さくはない。
生まれて初めて、こんなにも女子に興味を持った。
こんなにも胸が高鳴った。
俺は…ガン見。
「あ…の…?」
「え…?」
「な、何かついてます?」
杉岡高校の女子は首を傾げる。
いや、美人だなって思って…なんて言えるか!
「あ、いやっ…その」
口ごもる俺を見て、更に首を傾げる。
「じゃあ…道にでも迷いました?」
クスリと笑う女の子。