ランニングコース 〜君の愛のこもったLoveLetter〜1
溶け始めた氷のような雪。
男の子は足に力を込めて自ら抜く。
…良かった。
…ってか、寒い!
薄着だよ、あたしの馬鹿!泣
「ご、ごめんな!?ランニングで足の感覚なくて…その雪にハマるから…」
恥ずかしそうに…焦ってる男の子。
「だ、大丈夫だってば…。冬なのにランニングって凄いじゃん!」
あたしが微笑みかけると、男の子は寒さでか真っ赤な顔を更に赤くした。
「…あ、ジャージ濡れてる」
「え、あ…ホントだ。大丈夫だよ」
「ダメだよ!風邪引いちゃう。上がってって」