佐倉城竜伝説
次の朝、柳の木の下に人だかりが。

町人「どうしたんですか?」
「人が殺されたらしいぞ。」

「野犬に噛み殺されたみたいだ。」
「この辺に、野犬なんているのか?」

「でも、夜出歩かないほうが、いいなぁ。」

「そうだな。」

佐倉城では、殿(利勝)は城下を見ていた。

正子「殿、どうなされましたか?」

殿「城下で、なにやら事件が起こったみたいだ。」

正子「どんな事件ですか?」

殿「野犬が侍に襲い、侍が殺されたようだ。」

正子「それは、かわいそうな。」

そこに、老人の姿に変えた大竜王が殿の前に現れた。

大竜王「あれは、野犬ではないぞ。」

殿「あ、これは大竜王様。」「お久しぶりです。」
「野犬では、ないとは。」

大竜王「あれは、妖獣ですよ。」

殿「妖獣?」







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