ノラ猫
 
智紀といると
幸せを知らなかった自分が嘘に思える。


これ以上ないってくらいどんどん膨らんで
心もお腹がいっぱいになるほど満たされていく。



触れてくる指先も
重なる唇も

全部全部この人のためのものでありたい。



「智紀……大好き」



伝えずにはいられないこの気持ち。


溢れ出すほど気持ちはこみ上げて
ずっと一つに繋がっていたいとさえ願う。



「愛してる」



耳元で囁かれた言葉を
この先もずっと聞いていたい。

 
< 247 / 258 >

この作品をシェア

pagetop