ノラ猫
智紀といると
幸せを知らなかった自分が嘘に思える。
これ以上ないってくらいどんどん膨らんで
心もお腹がいっぱいになるほど満たされていく。
触れてくる指先も
重なる唇も
全部全部この人のためのものでありたい。
「智紀……大好き」
伝えずにはいられないこの気持ち。
溢れ出すほど気持ちはこみ上げて
ずっと一つに繋がっていたいとさえ願う。
「愛してる」
耳元で囁かれた言葉を
この先もずっと聞いていたい。