Just Friend.
カーテンからのぞく朝日。


うるさく感じる目覚まし時計。


私は、目を覚ました。


壁を見ると、セーラー服がかかっていた。


ああ、そうか。


私、日本にいるんだ。


そう改めて思いながら、私はセーラー服に袖を通した。


鏡を見ると、まるっきり日本の女子高生で。


ネットで見た、最近の若い女の子達の制服アレンジをほどこしてみたりして。


鏡の自分にニコッと作り笑いをした後、私はリビングへ向かった。


「おはよう。」


ママがキッチンから、顔を覗かせた。


「……おはよう。」


昨日の事を引きずりながら、私は返事をした。


「大丈夫。あなたなら、すぐに友達なんて出来るわ。いつも通りに頑張って。」


「……。」


今度は返事をしないで、私は玄関を出た。
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