Little Love
あたしの顔を見てわかったのか、惟月はあたしの頭を撫でた。
「俺は大好きだけどな?」
「え…?」
「ちっちゃい体も、鈍くさいとこも、ドジなとこも、天然なとこも…俺は全部大好き。
だってそれが“美月”だから。
俺の大好きな美月だから」
そう言って、あたしをギュッと抱きしめた。
こんなあたしでも、惟月は…好きって言ってくれるの?
視界が歪んできて、零れ落ちた涙が惟月の服で消えていく。