Little Love
「あたしは、美月が嫌いだよ…っ!
甘ったれで、自分じゃ何にも出来なくって、人に頼ってばっかりで…っ」
「いいんだよ。
だって俺がしっかりして、美月に頼ってほしいんだから」
惟月が屈んで、こつりとあたしのおでことおでこを合わせる。
「2つの割れたハートがあったら、俺と美月のはかっちり合うんだよ。
俺には美月が必要で、美月は俺が必要なんだよ。
わかった?」
「ん…」
あたしを見る惟月の目は、すっごくすっごく優しかった。