Little Love



「あたしは、美月が嫌いだよ…っ!
 甘ったれで、自分じゃ何にも出来なくって、人に頼ってばっかりで…っ」

「いいんだよ。
 だって俺がしっかりして、美月に頼ってほしいんだから」


惟月が屈んで、こつりとあたしのおでことおでこを合わせる。


「2つの割れたハートがあったら、俺と美月のはかっちり合うんだよ。
 俺には美月が必要で、美月は俺が必要なんだよ。
 わかった?」

「ん…」


あたしを見る惟月の目は、すっごくすっごく優しかった。



< 106 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop