Little Love



頭まで布団を被って、反対方向を向く。

ごめんね、お兄ちゃん…ごめんね…

声を出さないように、静かに泣く。

あたしのこと嫌いになったよね…?

でも、そっちのほうが…勉強頑張れるよね?

美月は1人で大丈夫だから…


「みーつっきちゃん!」

「…ぇ?」


目だけ声の方に向けると、お兄ちゃんはいなくなっていて知らない男の子がいた。


「あっれ…覚えてねぇ?
 俺が運んだんだけど」

「そ、そぉなんですか…?
 ありがとうございました!」



< 13 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop