Little Love



美月は、お兄ちゃんの幸せを願うよ?

だからそんな顔しないで。

笑って…笑って?


「じゃあ、ね…」


そう言って、惟月の部屋から出ようとドアに向かう。


「嫌だ、納得出来ない!!!!」


手首を掴まれて、壁に押される。

痛い、怖い…ッ!

でも、言わなくちゃ…。


「さっきも言ったでしょ?
 惟月じゃ嫌なの。
 自慢したいし、デートだってしたい。
 けど惟月だったら出来ないじゃない」

「…ッ」



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