Little Love
「え…??」
見上げれば、真剣な顔をした惟月。
その姿に、どきっとした。
「例え美月が俺を嫌いになっても…俺は美月のこと、ずっと愛してるから」
そのセリフと共に、優しい口付けが降ってくる。
きっとこれが、最後のキス。
惟月としたキスの中で1番長くて、1番悲しいキスだった。
唇が離れた瞬間、部屋から飛び出した。
そして自分の部屋に入って、泣き崩れた。
惟月、惟月…
愛してました。
あなただけを愛してました。
うぅん、美月は今も…あなたを愛しています。
零れ落ちるこの涙と共に、あなたへの想いが少しでも減るのなら…
あたしはいつまでも、泣き続けるよ。
小さく小さく、あなたの名前を呼びながら…