Little Love
「対策、考えとこう?
何があるかわかんないし」
「あ…うん」
正直、びっくりした。
だって叉牙くんは、唯一あたしと惟月の関係を知っている人だから。
兄妹ってことも…恋人、って…ことも。
一時は反対されたことも、あったから。
「何で…?」
「ん?だって…」
頭がいい叉牙くんは、全部言わなくても伝わるみたいだ。
にっこりと、昔と変わらない笑顔を浮かべる。
「美月ちゃんは、あの人といるのが幸せなんだろ?
ならその手伝いくらいするよ」
「叉牙くん…」