Little Love



こんな美月、大っ嫌い。

けど…どうすればいいの?

どうすれば強くなれるの?

その答えもわからないのに…。


「美月ちゃん、大丈夫。
 大丈夫だからね」

「叉牙くん…うん、」

「少しずつでいいから、自分のこと好きになろ?」


叉牙くんはあたしのペースに合わせてくれる。

惟月は…先を行きすぎてて、追い付けないんだ。

叉牙くんに甘えてるよね…。

叉牙くんは優しいから、つい甘えちゃうんだ。

どうやったら、人は強くなれるのだろう…。







「……」

「要ちゃん、メール送らないの?」

「送る!送る、けど…」


そう言って携帯を睨む要ちゃん。



< 164 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop