Little Love
気持ちと一緒に涙が零れた。
あたしはいつも不安で…。
その不安に押し潰されそうだったのに。
惟月は平気なんだね…。
ほら…惟月は、あたしのずっと前を歩いてる。
追い付けないよ…惟月。
「…ばいばい」
溢れる涙をそのままに、部屋を出た。
惟月は…追いかけてこなかった。
これでいいんだよ…きっと。
いつか…あなたを忘れられる日が来るのかな。
惟月…愛してました。
「え…じゃあ、本当に別れたの?」
「うん…」
そう言って、手の中のマグカップを包んだ。
甘い甘いココア。
でも不思議だね?