Little Love
前に飲んだときよりも、甘くないの。
やっぱり気持ちが少し変わったからかな…。
「本当に…それでいいの…?」
じっと、あたしを見てくる叉牙くん。
本当に…なんて、
だって、これしかないでしょう?
「あたしは――」
「――美月?」
低く優しい声に、どくんっと心臓が大きな音を立てた。
振り返ると、やっぱり惟月。
…後ろに成宮さんもいたけれど。
「どうして…篝と」
「あ…これ、は…っ」
どうしよう、状況はこっちも悪いかも…。
ううん、あたしのほうが断然悪い。