Little Love



前に飲んだときよりも、甘くないの。

やっぱり気持ちが少し変わったからかな…。


「本当に…それでいいの…?」


じっと、あたしを見てくる叉牙くん。

本当に…なんて、

だって、これしかないでしょう?


「あたしは――」

「――美月?」


低く優しい声に、どくんっと心臓が大きな音を立てた。

振り返ると、やっぱり惟月。

…後ろに成宮さんもいたけれど。


「どうして…篝と」

「あ…これ、は…っ」


どうしよう、状況はこっちも悪いかも…。

ううん、あたしのほうが断然悪い。



< 174 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop