Little Love
「…ばいばい、美月。
一緒に入れて幸せだったよ」
「ま…っ」
「行こう、楓くん」
成宮さんが惟月と腕を絡める。
嫌なの…こんなに、惟月が好きなのに…っ。
もうあたしの気持ちは、届かないの…?
「ごめん成宮、帰ろう。
それから…やっぱり俺は、君とは付き合えない」
そう言って、惟月は行ってしまった。
あたし…今まで惟月に甘えてたんだ。
惟月はあたしのこと、好きでいてくれる…なんて。
バカみたい…。
あたしの気持ち、全然伝えてないのに。
「…惟月…っ、」
あなたを愛しています。
誰よりも…何よりも。