Little Love
「美月が蓮城生になったら、堂々と付き合えないだろ?」
「…っえ…?」
息が苦しくなって、顔だけ出す。
「なんで今顔出すんだよ…っ」
真っ赤になった惟月の顔。
「ほんとに…?」
「うん、だから早く中学校卒業してな」
「すんっ…まだ1年もあるよ…」
「もう1年だろ」
赤みが引いて、にっこり笑う。
「惟月ーッ!忘れ物取ったー?」
「あ、今行くー!
…じゃ、行くな」
立ち上がって、ドアへと向かう。
行っちゃう…ッ!