不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
「あら涼、珍しいわねキスなんて」
相変わらずのほほんとしてるお袋に対して
「お前は何を言ってんだ!涼も何をしてんだ!」
「相変わらずヤキモチ妬きだな。いいじゃん親子のスキンシップ なんだし。なんなら親父にもしてやろうか?」
「いらんわ」
「あら~小さい頃は毎日してたのに」
「志織」
「ハハハ…親父、母さんには勝てないね。おやすみ」
「おやすみなさい」
――
―
ベッドに横になり
ホント仲いいよな。
息子にまでヤキモチ妬くんだから。
ま、イヤな気はしないけど。
……
…
先輩…
今頃何をしてんのかな?
『本当の私を知ってほしい』
いったいどういう意味なんだろ?
俺が知ってる先輩はほんの一辺にしかすぎない。
ってことか。
確かに俺は先輩の何もかもを知ってるわけじゃない。