不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
ガチャッ!
「お兄ちゃん おかえり」
「ただいま。お前1人か?」
もう6時半回ってる。
「うん。ママから電話あって7時頃になるって」
「そっか。飯は?」
寄り道しなかったから腹が減ってる。
「そりゃ帰って来てからだよ。あ、パ ンならあるよ。食べる?」
「ん」
陽菜がキッチンからパンとアイスコーヒーを持ってきて
「はい」
「サンキュー」
「って…お兄ちゃん着替えもしないで」
陽菜が呆れてる。
「腹減ってんの。食ったら着替える」
手だけ洗いパンにかじりつく。
――
―
「はぁ~美味かった。ほんじゃ着替えてくるわ」
皿とグラスと弁当箱を洗い部屋へ
着替えてベッドに倒れ込む。
……
…
アイツと先輩…
どんな関係?
先輩をあんな顔にさせるんだからただの関係じゃねえよな。
もしかして…恋人?
い、いや、先輩は恋人いないって言ってたよな。
てことは… 別れた恋人とか?