不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
「涼、何かあった?」
「えっ?」
丼をかっ込んでるとお袋が
「何だか機嫌悪そうだから」
「ね。ママもそう思うでしょ?私もそう言ったの」
陽菜が得意そうに。
「何でもないよ。腹減ってっからそう見えるだけ」
親父が俺を見て
「男には色々あるからな」
なんだよ、それ。
俺が睨むと
「クッ」
含み笑いしてるし。
ホントに性格悪っ!
飯を食い終わって
「ごちそうさん」
親父達はまだ食ってるけど、食器を流しに運び
「俺、宿題あるから。風呂最後でいい」
「デザートは?」
「後から食うから」
「…そう」
ダイニングを出た後
「ね、お兄ちゃんおかしいでしょう?」
「そうね…」
「ほっときゃいい。アイツも男なんだから」
3人がやいやいと。
……
…
親父…何か感づいてるんだろうか?
変に鋭いからな。
気をつけないとまたからかいの的になる。
マジにあの性格何とかして欲しい。