不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
「ふ~ん」
陽菜が悠を睨んでる。
「陽菜、悠はお前から先輩を取らないから」
「はぁ?」
悠が目を見開いて
「どういう意味?」
「陽菜は先輩に憧れてんだよ」
「うん。凛ちゃんが大好きなの」
アイドル真っ青のとびきりスマイル。
周りにいた客が見てる。
が、陽菜には自覚なし。
お袋と一緒。
「へぇ~陽菜ちゃん先輩が好きなんだ」
悠がニヤリッと
「もし先輩に彼氏出来たらどうすんの?」
悠?
「凛ちゃんに彼氏?う~ん…よっぽど素敵な人じゃないと駄目! 認めない」
お前は先輩の何なんだ?
「ふ~ん。先輩の彼氏になる男は大変だな。な、涼」
「……」
お前…面白がってんだろ。
俺は黙ってラーメンを食う。