不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
「じゃあ また明日な。陽菜ちゃん おやすみ」
「うん。悠ちゃん」
「うん?」
「ピアノの発表会夜からだからお兄ちゃんと来てね」
「招待してくれんの?サンキュー 涼と絶対に行く」
またニヤニヤと。
陽菜も余計なことを言うな。
「じゃあバイバイ」
悠と別れて家へ
先に陽菜を風呂に入らせ俺は部屋に。
『ありがとう』
昨日のことにか?
片桐先輩は直接先輩に聞けって話してくれるのだろうか?
『傷ついたのよ』
……
…
はぁ~
モヤモヤする。
ピンポーン
あ、帰って来たのか?
下に降りて
「おかえり」
「ただいま。ごめんね遅くなって」
「大丈夫だよ」
「ドーナツ買って来たから。食べる?」
「あ、あぁ」
親父が
「涼、どうかしたか?」
「ん?」
「元気ないぞ」
「そんなことないよ。練習で疲れただけ」
「ふ~ん」
ニヤニヤしてるし。
「恭介さん」
お袋が親父を連れて2階へ
どんだけ鋭いんだよ。
で、絶対腹ん中で笑ってんだよな。