不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
第14章 ピアノ発表会
土曜日
「じゃあ行って来る」
「いってらっしゃい。ピアノの発表会は6時半からだから。チケット渡しておくわね。悠ちゃんの分と2枚」
「ん。いってきます」
朝から野球の練習
今日は陽菜のピアノ発表会
結局悠と聴きに行くことになった。
あれから先輩に会えなかったし。
陽菜に聞くと今日の発表会の準備で忙しいらしい。
メールをしようと思ったけど…やはり躊躇してしまい出来ず。
俺、自分がこんなヘタレだとは思わなかった。
「よう、涼」
「悠」
途中で出会い学校へ
――
―
夕方5時過ぎに練習が終わり
「涼、このままでいいのか?」
「ん~まだ時間あるし帰ってシャワー浴びてから行こうぜ。やっぱ汗臭い」
「だな」
夏だからな。
地球温暖化か何かしんねえけど異様に暑い。
夏休みが思いやられる。
「じゃあ会館前で」
「あぁ」
家に帰り
親父達はもう行ったようだな。
急いでシャワーを浴び着替えをして家を出る。